温泉と登山と島グルメの八丈島旅行記

    

【亜熱帯のワイルドな温泉】
みなさんは羽田空港からわずか1時間ほどで着くことができる島、八丈島をご存じでしょうか?八丈島の空港に着くと、ロべと呼ばれるヤシの木たちが南国の風情をまとって出迎えてくれます。東京都とは思えないような亜熱帯の自然が溢れる島の景色は、ちょっと沖縄やハワイに通じるものがあります。1960年代には新婚旅行のメッカとして人気があり、日本のハワイと呼ばれていたこの島。今でも当時をしのばせるレトロな看板の喫茶店やお土産品があちらこちらに見受けられて、懐かしの昭和時代へのタイムスリップ感も楽しむことができます。島内を散策すると、断崖から見渡す海に沈む夕陽がとても美しく、潮風を受けて眺める壮大な景色はとてもロマンチックです。島内にいくつもある露天風呂巡りも、八丈島旅行の楽しみのひとつです。個人的に特に印象的だったのが、裏見ヶ滝温泉です。温泉に浸かって眼下を覗き込むと、うっそうと繁る亜熱帯の木々の間に滝が見え、まさにジャングルの中の温泉という感じでした。八丈島の雄大な自然には未だ手つかずの野性味が残っており、どこか神秘的な怖さすら感じられます。映画のロケ地として使用されることが多いというのもうなずけます。裏見ヶ滝温泉は混浴ですが水着着用が必須なので、ご家族連れの方なども居て安心して入れました。

【八丈富士の絶景は必見です!】
民宿のご主人に勧められて八丈富士に登ったのですが、ここが本当に絶景でした。八丈富士まではレンタカーで移動し、さらに階段を1280段上って頂上を目指します。天気の良い初夏だったのですが、すぐに汗が吹き出しました。途中、何度も小休憩を入れたのですが、運動不足気味だと正直かなりキツイ…しかし、頂上から下山する登山客の方と挨拶を交わして、辛いけど絶対登った方がいいよー!頂上は最高だよ!と教えてもらったので何とか最後まで登り切りました。そして辿り着いた山頂は、本当に息をのむほどの絶景でした!八丈富士は休火山なので、火口丘のお鉢巡りができます。お鉢の縁に立つと、火口を越えた雲がぐんぐんこちらに向かって吹きつける豪快な光景が見られます。山頂は風がとても強く、縁を歩くのはちょっと足がすくむのですが、それがまたスリリングで爽快な気分にさせてくれます。思わず火口に向かってヤッホーと叫ぶと、向かい側の縁を歩いている登山客の方が手を振ってくれました。八丈富士はまさにパワースポットという感じで、登山時の体力の消耗を上回るエネルギーを山頂の絶景から受け取りました。八丈富士の絶景を満喫した後は、山の中腹にあるふれあい牧場へ。清々しく海を見下ろす牧場でソフトクリームを食べながら、のんびりした牛たちの姿を眺めて癒されました。

【八丈島の島グルメ】
八丈島で食べたものの中で一番印象的だったのが、郷土料理の島寿司です。飴色の醤油だれに漬けたメダイなどの白身魚と甘め寿司酢をまぶしたシャリ、そしてワサビではなく練りからしの組み合わせで握られた島寿司は、一度食べると忘れられない独特の味わいがあります。民宿の夕食に出されたものと、町の食堂で注文したものを食べたのですが、どちらもとても深みのあるまろやかな味で美味しかったです。もうひとつ八丈島で印象に残ったものは、明日葉の料理です。都内のスーパーでもたまに見かける八丈島産の明日葉ですが、摘みたての地産の明日葉を使った料理は明日葉独特の香りが強く、とても食べごたえがあります。シンプルなおひたしも美味しいですが、衣をつけてサッと揚げた天ぷらが何といっても絶品です。またちょっと変わったところで、島のレトロな喫茶店にあるナポリタンやクリームソーダなどは子どもの頃を思い出す味わいでした。